カラダが…声が…運動会

2005年09月24日

マッドチェスターの生き残り5

2005-09-15 BARKS NEWSより

 シャーラタンズ、バンドの新作とソロ・アルバムを語る

 シャーラタンズのフロントマン、ティム・バージェスが、バンドの新作や自身のソロ・アルバムについてXFMに話をした。バージェスは、メンバーが気に入らなかった曲をソロ・アルバムに収録するつもりだという
 「シャーラタンズのアルバムで却下されたものを、俺のソロ・アルバムに入れるよ。でも良くないから却下されたってわけじゃないよ。ドラムやベースのパートがなかったり、アコースティックだからって理由だ。ただテイストが違うんだよ。だからもしバンドがいらないって言うんなら、それを俺のソロ・アルバムにするよ」
 『Up At The Lake』に続くシャーラタンズ9枚目のスタジオ・アルバムは、すでにレコーディングが終了したようだ。「レコーディングが終わったばかりだよ。いいサウンドになった。かなりダークだね。(ボブ・)ディランからヒップホップまで、いろんなテイストがつまってる。ちょっとラップしてるんだ。っていっても、エミネムよりはクラッシュのラップに近い。それにムーディなものもあれば、ロックしてるものもある」
 現在Simpaticoとの仮タイトルがついたニュー・アルバムは、来年初めにリリースされる予定。

THE CHARLATANS / The Only One I KnowTHE CHARLATANS
The Only One I Know
  1990年
色々あったバンドだが、僕は2ndシングルの”The Only One I Know”を聞いた当時から断然支持してるUKロック・バンドTHE CHARLATANSの新作。

また1枚、待ちどうしい作品が増えた。


デビュー当時(1990年)彼らは「マッドチェスター・ブームの落とし子」やら、偽ストーン・ローゼズハッピー・マンデーズの焼き増しなどと中傷され、一発屋なバンドと思われていた。確かに、Voの”ティム・バージェス”の声は、”イアン・ブラウン”に似ていたし、音の方も、インスパイラル・カーペッツ(懐かしい!)+ストーン・ローゼズと評論家に酷評され一般の評価はイマイチだった。しかし、そのような状況の中発売された1stアルバム「Some Friendly」は全英初登場1位を獲得した。

THE CHARLATANS / 1stTHE CHARLATANS / ザ・シャーラタンズ
Some Friendly (Reis) / サム・フレンドリー 1990年
【収録曲】 You're Not Very Well / White Shirt / The Only One I Know / Opportunity / Then / 109 pt2 / Polar Bear / Believe You Me / Flower / Sonic / Sproston Green
マッドチェスター・ムーヴメントの真っ只中に登場した彼らのデビュー・アルバム。すでにシャーラタンズの魅力を十二分に発揮している傑作アルバム。

その後のシャーラタンズは、不幸な時期を過ごす。1991年にはギタリストが交代(Mark Collinsに)。そのマークがアルコール依存症、ベースの”Martin Blunt”が鬱病で入院。1992年にリリースされた2nd「Between 10th And 11th」がセールス的にひどいもので、彼らは一時メディアの予想通りの、一発屋バンドとして扱われれ、さらに1994年、3rdアルバム制作中はロブが強盗容疑で逮捕され8ヶ月服役。すでに時代はマンチェスターブームからブリットポップへと流れる1995年に発売された、4thアルバム「The Charlatans(バンド名をアルバムタイトルに)は周りの心配をよそに初登場1位を獲得。彼らはそこでシーンに復活を果たす。ところが、1996年7月23日、5thアルバムの先行シングル”North Country Boy”のミックスダウンに向かう途中、ロブ・コリンズが交通事故により他界する……

THE CHARLATANS / 5thTHE CHARLATANS
テリング・ストーリーズ  1997年
【収録曲】 With No Shoes / North Country Boy / Tellin' Stories / One to Another / You're a Big Girl Now / How Can You Leave Us / Area 51 / How High / Only Teethin' / Get on It / Title Fight / Two of Us / Rob's Theme
サウンドの要であったオルガン・プレイヤーロブ・コリンズの急逝という悲劇を乗り越えて制作された、5thアルバム。曲の方向性は転機となった前作「The Charlatans」とほぼ同じだが、最近のサウンド志向である、アメリカン・ルーツ・ミュージックへの回帰となる前兆が……。基本的にはポップな曲が多く収められた作品だが、ラスト・ナンバー の「Rob's Theme」は亡くなったロブ・コリンズに捧げている。僕が彼らのアルバムの中で最も好きな作品。

色々あったシャーラタンズだが、彼らの強さは時代感覚の吸収・鋭さじゃないだろうか。
「マンチェスター・ブーム」時は、ストーン・ローゼズの音を自分たちの音に反映させ、
そして、「ブリット・ポップ」時には、オアシスの音をに自分流に消化していき、
まだブレイク前の、ケミカル・ブラザーズのサウンドまでも消化していく……。
バンド名どうり
(CHARLATANSとは「やぶ医者」の意。また「いかさま野郎」という意味でも使われるようだ。)の、マッドチェスターの”いかさま師”らしい生き方じゃないだろうか。

僕は断然、彼らの生き方・音楽を支持する。
 
 
また、時代感覚の鋭さは、宿毛市のまちづくりにも必要な要素だと思う。


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shonmachi at 14:38│Comments(4)TrackBack(2)MUSIC NEWS - 2005 | UK ROCK

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1. THE CHARLATANS New Album Update  [ Krush Blog ]   2005年10月23日 17:38
THE CHARLATANSALBUM UPDATE FROM MARTIN 22 10 05 Greetings everyone. Well after a three week stint in London’s Townhouse studios the mixing of the “Simpatico” sessions are virtually at an end with the song “The Road to Paradise” finishing proceedings...
2. 『Tellin' Stories』/The Charlatans(ザ・シャーラタンズ)  [ 1日1曲!Happy音楽マガジン ]   2005年11月04日 00:22
オススメ度:★★★★☆ UKロックバンド、シャーラタンズが1996年に発表した...

この記事へのコメント

1. Posted by azzaro   2005年09月25日 20:46
こんばんは。
私もTellin' Storiesはよく聴きました。
CHARLATANSといえばあのオルガンの音が印象的で、ロブ・コリンズが亡くなった後、どうなってしまうんだろう・・と残念だったのを憶えています。
しかしこのアルバムは、そんな不安も掻き消してくれる程素晴らしいものでしたね。
久々に聴きたくなりました・・!
2. Posted by 管理人GISH   2005年09月26日 09:57
>azzaroさん、
僕も「Tellin' Stories」を久々に聞いてみました。
改めて聞いてみるとこの時期のサウンドは「GISH」の目指す音かもしれません。
3. Posted by azzaro   2005年09月26日 13:49
是非ガンバッテください!
宿毛は近いのに、どうしてこの辺は・・・おっと失礼。
マンチェスターな音を目指すバンドが、いるというだけで
嬉しくなりますね。

4. Posted by ロリ少女達の禁断の動画   2011年09月15日 15:05
5 g;eY#.ZV, roli.ex-navi.biz, ロリ少女達の禁断の動画, http://roli.ex-navi.biz/bisyojo/1.html

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